兵庫県の田排水路 (春の小川)
2月の下旬に、タナゴ釣りをしていて、ポイント間の移動の途中で見つけた水路です。
周囲の田んぼは圃場整備されていましたがこの排水路はコンクリートを使ってありませんでした。
唯一のコンクリートは田んぼへトラクターなどの農機を入れる場合の入口を造成するために
埋めてあった部分の土管状のものだけでした。
ご一緒させてもらっていた「つくし」さんには御迷惑をかけたことと思いますが、
私はこんな場所を見つけると車から降りて時間を忘れて魅入ってしまいます。
この日もこの水路の傍まで降りてしばらく観察していました。
底には泥がずいぶん堆積していて水深は5cmから10cmしか無く、
カワニナ、ヌマエビ、メダカ、カワムツ、小ブナ、その他わずかな昆虫類しか見られず、
二枚貝やタナゴは全く棲んでいませんでした。タナゴ釣りではダメなところですが、こんな水路が大好きなのです。
もう一ヶ月くらいしたら素晴しい「春の小川」の様相を呈することと思います、その頃にもう一度見に行ってみたいと思います。
(2007年02月23日)
3月の末になってから、もう一度同じ水路へ寄ってみました。
この田排水路は、予想どおり「春の小川」になっていました。
水路傍の土手には生命感にあふれる緑が芽吹き、水量もやや増えて、
小規模ながらゆったりと溜った部分から幅が絞れた下流へはサラサラときれいな水が流れていました。
釣りという目的ではなくて散策を目的に旅行していたのなら、
きっと、1時間でも、2時間でも、
私はこの水辺にしゃがみ込んで「春の小川」をボンヤリと眺めていたかもしれません。
(2007年09月15日)