釣魚不全

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ブルーギルについて思うこと

bluegill

タナゴ釣りをはじめてから琵琶湖岸をあちこち覘くようになって、ブルーギルの若魚がすごくたくさん 棲息していることを知りました。タナゴの仕掛けで黄身練りを餌にしても釣れるようですが、 もっと簡単にバカスカ釣りたいと思い、これから試行錯誤してみます。 私の対象は全長10cm以下のブルーギルです。また如何に小さなブルーギルまで釣れるか チャレンジしてみるつもりです。なお、かわいそうですが釣れたものは再放流できません。 ブルーギルについては、滋賀県の琵琶湖では2004年4月から「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」 が施行されておりその18条で再放流が禁止されています。 このような処遇の魚を釣りの対象として楽しむことには少し気が引けますが、 たくさん棲息していてタダで釣れて捕ってくれと言われている魚なので、まあいいかと思います。


調べてみると、現在、私たちの身近に棲息しているブルーギルという魚はかわいそうな魚です。 1960年に、どこぞの国の皇太子殿下が、どこかの国を訪問された折に訪問地の市長さんから プレゼントとして貰ってしまって、それを自分家の別荘の庭の池に入れるのと同時に どこぞの水産研究所へあげ(下賜し)ちゃったのがはじまりらしいです。その市長さん、 「天麩羅にでもして必ず全部お食べ下さい」って言ってくれりゃよかったのに! その後、その水産研究所は1963年からあっちこっちの水産試験場へブルーギルを渡しちゃったり 一部の自然水域への移植放流もやっちゃったらしいです。 滋賀県への移入は、1963年に研究のために1400尾水産試験場がもらってしまったのがはじまりらしいです、 そこまではよかったのですが、それから2年もしない内にどうやら入れ物に穴が開いてしまったらしく ブルーギルが逃げちゃったとのことです。 その当時の知事さん、「そんな魚の研究は許可しない」って言ってくれりゃよかったのに!


それから後は、勝手に無許可でアチコチに移植放流する人が出てきたりして、 収拾がつかない始末になったらしいです。こういう事態を見過ごしてきた私たちの社会の構造にも ある程度問題があったと思うのは私だけでしょうか?「こんなことをやったら村八分になる」 くらいの厳しい社会通念が出来ていれば法整備が出来ていなくてもここまでの事態にはならなかったのでは ないでしょうか? また、琵琶湖にブルーギルがワンサカと棲息するようになってからは、 他所への放流用の他種魚の稚魚に混ざったり、逆水(汲み上げ)の農業用水などと一緒に運ばれてしまったり して棲息水域を拡げてしまったらしいです。これも人間の不注意な行為が原因のようです。


外来魚回收いけす 外来魚回收いけすの説明

現在では、ブルーギルはかわいそうにも駆除対象となっています。たとえば、その姿や習性がワカサギと同じよ うなもので漁業の対象魚として価値が見いだせる魚なら、外来魚であっても駆除対象とはならなかったでしょうに!まあ、それはともかく、税金を使って結果的 に移植して、税金を使って駆除している滋賀県です。われわれ人間がやることはどうも無駄が多いような気がしますし、また、お金にならないことやお金と無関 係なことには無関心であることが多いですね!(2005年1月17日)


ブルーシーン


このブルーギル釣りのコーナーは少しづつ書いています。私自身の経験がありませんから!