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こんなタナゴ竿作りました!

私が作ったタナゴ竿をこのコーナーでご紹介します。調子を見るために五円玉(1個約  g)を1個釣った状態と3個釣った状態とを写真に撮る予定です。


No.1   5尺9寸(1776mm) 6本継ぎ 6本仕舞 仕舞長さ313mm

初めて製作したタナゴ竿です。素材は野山に生えている丸節竹の枝です、穂先にはホームセンターで買ってきた竹ひごを使っています。火入れも不十分でお恥ずかしい出来あがりですが自分では気に入ってます。印籠芯は竹ではなく真ちゅうの釘を使っています、沈む竹竿です。

出来上がってから計りなおしたら下表のようになっていました。
タナゴ竿  5尺9寸(1776mm) 6本継ぎ 6本仕舞 仕舞長さ313mm
部位 素材 先径 元径 長さ(コミ含まず) コミ 印籠芯太さ 芯素材
穂先 竹ひご 0.9mm 1.8mm 293mm 20mm 1.8mm 並継ぎ
穂持 丸節竹 2.5mm 3.1mm 295mm 18mm 1.8mm 真ちゅう釘
穂持下(3番) 丸節竹 3.1mm 3.8mm 295mm 18mm 2.0mm 真ちゅう釘
4番 丸節竹 3.8mm 4.3mm 292mm 21mm 2.0mm 真ちゅう釘
元上(5番) 丸節竹 4.3mm 4.7mm 288mm 25mm 2.7mm 真ちゅう釘
丸節竹 4.7mm 5.0mm 313mm - - -





No.2   4尺3寸(1307mm) 6本継ぎ 6本仕舞 仕舞長さ236mm
タナゴ竿 4尺3寸(1307mm) 6本継ぎ 6本仕舞 仕舞長さ236mm 
重量12.5g  重心360mm(元から)  硬さ△190mm/1000mm@五円玉
部位 素材 先径 元径 長さ(コミ含まず) コミ 印籠芯太さ 芯素材
穂先 竹ひご 0.5mm 1.7mm 215mm 21mm 0.8mm ステンレス鋼
穂持 蓬莱竹 1.8mm 2.2mm 215mm 21mm 1.2mm ステンレス鋼
穂持下(3番) 蓬莱竹 2.4mm 2.9mm 215mm 21mm 1.8mm 真ちゅう釘
4番 蓬莱竹 2.9mm 3.2mm 215mm 21mm 2.0mm 真ちゅう釘
元上(5番) 矢竹 3.5mm 4.1mm 210mm 26mm 2.7mm 真ちゅう釘
高野竹 4.1mm 4.6mm 170mm (19mm)
接着
- -
握り 矢竹 - 9.0mm 85mm - -

穂先は削り穂、穂持ち・穂持ち下・三番はホウライ竹、元上は矢竹、元は高野竹で握りは矢竹です。あり合わせの素材で組んでみました。今回は節を揃えるように切り組みしてみました。この竿の長さを短くして使えるように別の握りを作りました、905mmになります。印籠継ぎで小継ぎにしましたのでだら〜んとした調子になるかと思ったのですが意外とシャンとしています、でもカーボンロッドの軟調よりは軟らかいです。ご覧のとおりかなり火入れのムラがあります、細い竹は焦がすのがこわいので小心者の私にはじっくり火入れができませんでした、仕上げの塗りは合成漆の透と透明を半々に混ぜて色をつけてごまかしました(2005年2月21日)





No.3   3尺(925mm) 5本継ぎ 5本仕舞 仕舞長さ205mm

タナゴ竿 へチ・小物用 3尺(925mm) 5本継ぎ 5本仕舞 仕舞長さ205mm 
重量6.0g  重心280mm(元から)  硬さ△180mm/1000mm@五円玉
部位 素材 先径 元径 長さ(コミ含まず) コミ 印籠芯太さ 芯素材
穂先 黒竹 0.7mm 1.3mm 180mm 25mm 0.8mm ステンレス鋼
穂持 黒竹 1.3mm 1.9mm 180mm 25mm 1.0mm ステンレス鋼
穂持下 布袋竹 1.8mm 2.7mm 180mm 25mm 1.2mm ステンレス鋼
元上 布袋竹 2.7mm 3.3mm 180mm 25mm 1.2mm ステンレス鋼
布袋竹 3.3mm 3.8mm 205mm - - -
替え穂1 黒竹 0.8mm 1.4mm 184mm 21mm 0.8mm ステンレス鋼
替え穂2 真竹 0.4mm 0.8mm 180mm 25mm 0.8mm ステンレス鋼

写真の撮影の具合で赤っぽく写っていますが実際はもう少し渋い色です。最近、黒竹の枝を穂先に使うアイデアを思いつき、試作してみた竿です。穂先と穂持ちは黒竹(手元の材料の関係で新子でごま模様すが・・・)、三番から下は布袋竹の枝です。ノベ竿に近いものを適当にプスプスと切って印籠継ぎの竿にしましたので、節が揃っていません。でも仕上げを工夫し細い口巻き糸を使っていますので「見た目はノベ竿で実は黄門様もひれ伏す印籠継ぎ」になっています。自分で言うのはおこがましいのですがNo.(8)の竿と同様適度な返りの速さと穂先の軟らかさを持ち合わせており、この竿なら小さなタナゴに遊んでもらっても面白いかなと思います。なお、へび口は替穂とも右の画像のようにしてみました、特報!タナゴ王国で紹介されていたものを参考にさせていただきました。(2005年2月21日)





以下の竿は製作中ですが、ページが寂しいので載せておきます。仕上がったら画像を差し替えます。



No.(4)   6尺2寸(1881mm) 8本継ぎ 7本仕舞 仕舞長さ290mm

素材はホウライ竹と矢竹です。竿の元近くのセクションの印籠芯の太さを同じ(2.0mm)にして、竿の長さを変えて(短くして)使えるようにしようと思っています。5尺6寸(1701mm)、4尺7寸(1436mm)で使えます。穂持ちの先端で直径1.4mmです(印籠芯は0.8mm)、小さなタナゴ用にと考えています。また、印籠芯はステンレス(細いものはステンレス、バネ鋼)です。

タナゴ竿  小物用・軟調  6尺3寸(1911mm) 8本継ぎ 7本仕舞 仕舞長さ290mm
部位 素材 先径 元径 長さ(コミ含まず) コミ 印籠芯太さ 芯素材
穂先 真竹削り 0.6mm 1.4mm 272mm 18mm 0.8mm ステンレス鋼
穂持 蓬莱竹 1.4mm 2.2mm 272mm 18mm 1.0mm ステンレス鋼
穂持下(三番) 蓬莱竹 2.4mm 2.8mm 272mm 18mm 1.2mm ステンレス鋼
四番 蓬莱竹 2.8mm 3.2mm 272mm 18mm 1.8mm ステンレス釘
五番 蓬莱竹 3.2mm 3.7mm 268mm 22mm 2.0mm ステンレス釘
六番 矢竹 3.9mm 4.4mm 265mm 25mm 2.0mm ステンレス釘
元上(七番) 矢竹 4.4mm 4.8mm 188mm 25mm 2.0mm ステンレス釘
元+握り(7.2mm) 矢竹 4.9mm 5.0mm 32+70mm 25mm 2.0mm ステンレス釘





No.(5)   5尺9寸(1771mm) 8本継ぎ 8本仕舞 仕舞長さ239mm

丸節竹が素材です。今回は節を揃えるように切り組みしてみました。この竿も、短くして使えるようにと考え下部の印籠芯に同じ太さのもの(2.6mm)を使っています。変更できる長さは5尺2寸(1564mm)と4尺5寸(1350mm)です。仕舞寸法が短くなって継ぎ数が多いため印籠芯の数も当然多く、やや重くなりそうです。この竿も水に落とすと絶対に沈みそうです。また、穂持ちの先端は2.2mmですのである程度大きなタナゴ相手の竿になるでしょう。

上の図の切り揃え長さは変更しました、下の表の通りです。(2004年12月24日)

タナゴ竿 硬調 5尺9寸(1771mm) 8本継ぎ 8本仕舞 仕舞長さ239mm
部位 素材 先径 元径 長さ(コミ含まず) コミ 印籠芯太さ 芯素材
穂先 竹ひご 0.7mm 1.7mm 224mm 15mm 1.3mm 並継ぎ
穂持 丸節竹 2.2mm 2.8mm 221mm 18mm 1.8mm 真ちゅう釘
穂持下(三番) 丸節竹 2.9mm 3.4mm 221mm 18mm 1.8mm 真ちゅう釘
四番 丸節竹 3.6mm 4.1mm 218mm 21mm 2.0mm 真ちゅう釘
五番 丸節竹 4.1mm 4.5mm 218mm 21mm 2.7mm 真ちゅう釘
六番 丸節竹 4.5mm 4.8mm 215mm 24mm 2.7mm 真ちゅう釘
元上(七番) 丸節竹 5.1mm 5.4mm 215mm 24mm 2.7mm 真ちゅう釘
元+握り(9.6mm) 丸節竹+矢竹 5.4mm 5.7mm 153+86mm - - -





No.(6)   2尺4寸(738mm) 4本継ぎ 4本仕舞 仕舞長さ198mm

(ご覧の画像の左下のものはツマヨウジです。)
細い水路での手前のへチ狙い用の竿を製作中です。急遽製作を思い立ってテキトーに火入れしていますので、跡でくせが付くのは必至です。穂先は結構張りのある真竹の古竹ですが、主要部分は丸節竹の新子が素材です、しかも乾燥はたったの2ヶ月です。細い丸節竹は道端に生えている笹のようなものです。17インチモニタで横幅1024ピクセルの解像度ならほぼ原寸大です、ツマヨウジのような竿です。。
タナゴ竿 へチ・小物用 2尺4寸(738mm) 4本継ぎ 4本仕舞 仕舞長さ198mm
部位 素材 先径 元径 長さ(コミ含まず) コミ 印籠芯太さ 芯素材
穂先 真竹 0.3mm 1.0mm 180mm 18mm 1.0mm ステンレス鋼
穂持 丸節竹 1.8mm 2.1mm 180mm 18mm 1.2mm ステンレス鋼
穂持下(元上) 丸節竹 2.1mm 2.5mm 180mm 18mm 1.2mm ステンレス鋼
丸節竹 2.5mm 2.6mm 95mm 接着 - -
握り 矢竹 3.5mm 5.0mm 103mm - -
上の切り組みの、穂先と穂持の間に軟らかい穂持ちを追加して、軟調で738mmまたは918mm(3尺)
に出来るようにと考えていますます。
穂持(追加用) 竹ひご 1.0mm 1.6mm 180mm 18mm 1.0mm ステンレス鋼
(2005年1月21日)





No.(8)   2尺5寸(760mm) ノベ竿

釣りに行く前日の夜に急に思い立って、仮に製作(穂先を継いで1回火入れしただけです)してみたノベ竿です。ややテーパーがきついので小物の場合は面白くありませんが、普通のタナゴ竿の調子とはこんなものではないか?と思いました。全長3cm〜4cmのタナゴと10cmくらいのカワムツを釣ってみましたが一応使えました。2本作りましたのでそれぞれ両手に持って二刀流で釣れます、「エサはどうして付けようか?」
タナゴ竿 へチ用 2尺5寸(760mm) 布袋竹ノベ竿   テーパー詳細
部位(穂先からの距離) 0mm 150mm 150mm 300mm 450mm 600mm 760mm
直径 0.4mm 0.8mm 1.0mm 1.7mm 2.8mm 3.4mm 3.9mm
素材 真竹 布袋竹の枝


(真竹の削り穂を「接ぎ穂」としてある部分です)





No.(7)   3尺3寸(1000mm) 5本継ぎ 5本仕舞 仕舞長さ220mm

まだ、仕上がっていませんが・・・・・こんな竿です。1本の布袋竹をプスプスと切って印籠継ぎの竿にしました。虫穴が2箇所、割れが1箇所あった素材なので気が入らずいい加減に製作していますが、調子はしっかりしていて穂先へのヌケも良いです。穂先(先径0.5mm)をもう少し削って細くしてみたいと思っています。布袋竹は節くれ立っていますが返りが速いよい素材です、生えている場所の環境でいろいろなテーパーのものがありますので、どんなのが良いかこれからの研究課題です。口巻きしていないように見えますが、直径0.075mmの絹の撚り糸で巻いてあります。
タナゴ竿 へチ・小物用 3尺3寸(1000mm) 5本継ぎ 5本仕舞 仕舞長さ220mm
部位 素材 先径 元径 長さ(コミ含まず) コミ 印籠芯太さ 芯素材
穂先 真竹 0.5mm 1.0mm 195mm 25mm 0.8mm ステンレス鋼
穂持 布袋竹 1.0mm 1.8mm 195mm 25mm 1.0mm ステンレス鋼
穂持下 布袋竹 1.8mm 2.3mm 195mm 25mm 1.2mm ステンレス鋼
元上 布袋竹 2.3mm 3.6mm 195mm 25mm 1.2mm ステンレス鋼
布袋竹 3.6mm 3.9mm 220mm - - -
(2005年1月24日)





No.(9)   4尺9寸(1474mm) 6本継ぎ 6本仕舞 仕舞長さ265mm

穂先は真竹削り穂、穂持から下は1本の丸節竹から作っています、節間が長めでテーパーが少なかったので角セクションの節を合わせるように切り組みし、原竹の余分なところははねています。やや胴に乗る調子で硬いですがこのまま仕上げてみたいと思っています。口巻き糸は明るいエンジ色でしたが塗りをかけると暗いアズキ色になりました。現時点で口巻き部分に2回塗った状態です。四番からモトにかけて印籠芯の太さが同じですので、長さを変えて使えるようにと考えています。
タナゴ竿 胴調子の硬め 4尺9寸(1474mm) 6本継ぎ 6本仕舞 仕舞長さ265mm
部位 素材 先径 元径 長さ(コミ含まず) コミ 印籠芯太さ 芯素材
穂先 真竹 0.9mm 1.8mm 242mm 23mm (1.8mm) 並継ぎ
穂持 丸節竹 2.5mm 3.0mm 242mm 23mm 1.8mm 真ちゅう釘
穂持下(3番) 丸節竹 3.0mm 3.7mm 242mm 23mm 2.0mm 真ちゅう釘
4番 丸節竹 3.8mm 4.3mm 242mm 23mm 2.7mm 真ちゅう釘
元上(5番) 丸節竹 4.3mm 4.6mm 242mm 23mm 2.7mm 真ちゅう釘
丸節竹 4.6mm 4.5mm 172mm 23mm 2.7mm 真ちゅう釘
握り 矢竹 - 8.8mm 92mm - - -
(2005年2月17日)





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