発泡スチロールのトレイ | 平らな部分を使う |
短冊形に切る | 仕掛け入れに適合サイズ |
巻きつけ部分と糸留め | 糸の号数や長さを表示 |
材料は、スーパーなどで惣菜や魚・肉をパックするのに使ってある発泡スチロール製のトレイです。 厚みは3mm前後のものが多いようですね。 このトレイの平らな部分で押し型のマークなどが入っていない部分を使います。
厚紙を作業台にして定規とカッターナイフで短冊状に切り取り、 自分の使っている仕掛け入れにちょうど入るサイズにします。 糸が滑って外れないように糸を巻く部分をわずかにへこませるように切り取り、 糸留めの切り込みを入れれば完成です。鈎を端にプツンと刺して巻き始め、 最後(竿先に取り付ける方)はどちらかの糸留めに挟み込んでおきます。 鈎の型やサイズ、ハリスの号数、ミチイトの号数、仕掛けの全長などを書いておけばよいでしょう。
簡単に作れて、しかも比較的体裁がよく、落としても見つけやすい色なのでお薦めです。 今回、私が作ったサイズは3mmx21mmx56mm(厚みx幅x長さ)です。
この発泡スチロール製の仕掛け巻きは、鮎釣りの河川の川原でよく拾う仕掛け巻きをヒントに作りました。 鮎釣りでは一回使って捨てちゃう人が多いようですが、釣り場のゴミには絶対にしないでぐださいね。 また、この仕掛け巻きを作るのには、 費用も手間も掛かっていないので釣り場で落としても惜しくないようなものですが、 落とした場合も見捨てないで必ず回収して下さい。(2004年12月)
次は、ホームセンターなどで売っている竹材を使って仕掛け巻きを作ってみる事にします。 手持によい竹材があればもちろんそれを使ったらよいでしょうし、 壊れたホウキの柄の竹(最近はプラスチックパイプを使っていたりしますので、そんなホウキの柄は使えませんが) などから切り出してもよいかもしれません。 形は、昔からある普通の釣り用の糸巻きの形にする予定です。
買ってきたクロチク | 割り裂く |
ホームセンターで物色してきましたら「クロチク」を売っていました。 あまり太くないので竹稈の厚みがやや薄いのですが、試しに使ってみることにしました。 クロチクの黒い色は表面だけに着いていますので、 大きな傷をつけてしまったらその部分は白い傷になりますが、そこを除外して使えばよいでしょう。 購入して帰り、サイズを測ってみました。 外径17mm、元の稈の厚みは約3mmでした。 まず、それを割って太めの竹ひごを作りました。 竹を割る時は半分・半分というふうに割ってゆくと失敗が少ないです、 また、四つ割りにした時点で内側の節を削り落とすと作業がしやすいです。 写真は必要な幅よりもやや太いところまで割り裂いたところです。 ここまで割っていて「どうも薄いなあ?」とは感じていたのですが、 もう一度測定してみると、厚みは2.5mmでした、しかも組織が柔らかい身の部分は ある程度そぎ落としますので、使える厚みは1.5mmそこそこしかありません。 困ったゾ! (2007年09月16日)
女竹(丸節竹)の細い部分 | 竹ヒゴは格に使う |
ハリス止めキーパー | 接着剤で組み立てて完成 |
細い竹稈を割らないでそのままの「丸竹」を枠に使った 仕掛け巻きを作ってみました。 今回は、丸節竹(メダケ)の 細いところを使いました。その、外径が約3mmの部分(節間)を枠に使いました。 格には市販の竹ひごの直径1.8mmのもの、ハリをひっかける細い格は直径0.8mmまで削りました。 また、ハリス止めにハリスをセットしていない状態の仕掛けを巻く場合のことを考えて、 0.2号のハリスをループにしたものを細い格の付け根に付けました。 なお、私はへび口への結索に「ひきほどき結び」を使っている関係上、 糸止めのスリ割り加工はしませんでした。
枠は所望の長さに剪定鋏で切り取ってから木口を面取りしてあります。 枠にドリルで穴をあけて、格となる竹ひごを差し込んで組み立てて接着剤で固定したら出来上がりました。 ただ、格を差し込む穴の位置や向きに充分留意して慎重に加工した方がよさそうです。 私は、接着剤を付ける前に左右の枠のねじれや格や枠(仕掛け巻き全体)の歪みを修正するように手で固定しておいて、 そのまま接着剤で固定しました。今回は、接着剤はシアノアクリレート系のものを使いました。 ゆがみを直したつもりですが、まだすこしいびつな形になっています。
竹稈の表面はツルツルしていて決めた位置に穴をあけるのが難しい(完成品の形に歪が出やすい)ということです。 また、枠の太さを揃えてたくさんの仕掛け巻きを作ろうとすると多くの原竹が要るということになります。 ということで、あまりお薦めできるような仕掛け巻きではありません。 でも、こんな風にも作れるんです。(2007年09月17日)