タナゴ釣り用の「のべ竿」は布袋竹で作られているものが多いと思います。 昨年、試作で数本作ってみたところ簡単に作れましたのでこのページで御紹介してゆこうと思います。 このページは、竿を製作しながら書いてゆく予定です、 作業しながら思い付いたことや変更したことが出てきた場合は記述を変更するかもしれません。 また、資料の写真も撮影できたものから順々に掲載してゆきます。 (2006年12月20日)
布袋竹に限らず竹というものは生えているところの環境で、その姿がずいぶん違うものです。 具体的に言いますと、まず第一に、太さに対する節間の距離がいろいろとなっていることが多いです。 節が間延びしているとだらっとした調子の竿にしかなりません。 反対に節が詰まりすぎているとシャンシャンを通り越して胴が硬すぎる超先調子の竿になってしまいます。 第二に、竹の株の遺伝的な違いによるものか、断面が円形にはほど遠く潰れていたり、 芽の出方が変にねじれているものもあります。 このような竿用の素材としての不都合を避けるために、布袋竹は栽培管理されることが多いようです。 私はどのように栽培するのか知りませんが、おそらく盆栽のように管理するはずです。
趣味の竿作りで「ちょっと作ってみようか!」という場合は、 布袋竹の枝をベースに作ってみられることをお薦めします。 二尺から四尺くらいの長さの「のべ竿」なら、これで充分作れます。 布袋竹の幹(主稈)の先端は実際のところあまり細くありませんし、 それに加え、断面も大きく変形している場合が多いのです。 その点、布袋竹の枝の先はかなり細いですし断面の変形も幹のそれよりも大きくはありません。 もっと良い点は、ころよいテーパーのものが簡単に見つかることです。 また、知り合いの庭先などに植えられているものでも「枝だけ数本頂戴できませんか?」という 一言でたいがい決着が付きます。
枝の先がかなり細い布袋竹ですが、小さなタナゴを釣りたい場合に、 もっと細い穂先が欲しいと思うこともあります。 そんな時は、先の部分に真竹などから削り出した穂先を接ぎ足して作ればよいのです。 また、切ってきた布袋竹の枝先のテーパーが自分が欲しかったものでない場合も、 穂先を挿げ替えるという意味で以下のように作ればよいと思います。 布袋竹の枝では、素材によっては充分細い穂先が得られる場合もあります。 そんな時はわざわざ穂先を挿げ替える必要もありませんので、以下で「穂先の挿げ替え」は 省いていただいても結構かと思います。
上で書きましたように、布袋竹の枝をベースにして穂先に真竹の削り穗を継ぎ足(接着)して作ると、 素材をあまり厳選しなくてもよいですし、 自分が好きな調子にもってゆきやすいです。 また、「のべ竿」なら、継ぎの工作をしなくもよいので簡単に作れると思います。 原竹だけでは細くしなやかな穂先が得られませんので、 好きなように削って自分で穂先の調子を出し易い竹の削り穗を採用しました。 布袋竹がどんな竹なのか?はリンク先の 布袋竹 を参考にしてください。 その他は絹糸の細いものと接着剤と塗料です。 私は以下の一覧表に挙げたものを使っています。しかし、 同じものが手元に無くても何かで代用できるかもしれません。 塗りでは漆のような感じで仕上げたいので下記のようなものを組み合わせて使いますが、 これもお好きなようにアレンジしてみて下さい。
素材一覧表:タナゴ竿(竹竿) のべ竿 ニ尺から四尺程度 | |||
使う部分 | 材料 | 規格、サイズなど | 数量 |
竿の主な部分 | 布袋竹の枝(注1) | 元径2.5〜5.5mm程度、長さ50〜110cmくらい | 1本(注2) |
穂先(継ぎ穗) | 竹ひご(注3) | 市販品で、直径1.8mm、長さ90cmを見つけました。 | 1本 |
ヘビ口 | 絹糸 | #50の絹糸を編んで作ります。(注4) | 適宜量 |
繋ぎ部分補強巻き | 絹糸 | #50以上の細さ、無着色糸(注5) | 適宜量 |
繋ぎ部分接着 | エポキシ系接着剤 | ニ液性、30分硬化型(注6) | 適宜量 |
下塗り | ウレタン塗料 | 透明 | 適宜量 |
上塗り | 合成うるし | 本透明(ヤニ色)と、透(茶褐色)(注7) | 適宜量 |
(注1)理想は1年の乾燥期間、少なくとも数ヵ月間乾燥させて下さい。
(注2)乾燥後に不具合が解かったり、失敗して折ってしまうこともあるかも!数本あれば安心です。
(注3)真竹が手に入ればそれを割り削って作ります。
(注4)普通のへび口に使うリリアンでは太すぎるので、絹糸で三つ編みか四つ編みします。
(注5)無色の糸なら繋ぎ目が目立たちません。あるいは、色付き糸で飾り巻を施してもよいかも!
(注6)他に5分硬化型や8時間硬化型があります。手に付いた時にかぶれる方は手袋が必要です。
(注7)合成うるしにはいろいろな色のものがあります。お好きな色を使ってください。
道具は出来るだけ家庭にありそうなものを選択しました。 剪定鋏が無ければ刃が付いているペンチやニッパーでも充分です。 火入れの熱源は火力の調節ができるものがよいです。 カセットボンベを使う卓上コンロを挙げていますが、ニクロム線を使った電気コンロの方がよいです。 さらに、七輪で炭を使うともっとよいのですが現代の一般家庭にはなさそうですので挙げませんでした。 軍手は火入れの時に手を保護する目的で使います、一双使い、竹の熱いところを持つ片手に二重にはめます。 化学繊維のものだと熱が伝わり易くまた溶けたりしますので、木綿製の軍手を使います。 カッターナイフの刃は作業に入る前に新品に交換します、 切れない刃を使っていると危ないのと勢いあまって切ってはいけないところに傷をつけてしまったりします。 ヤスリは単目の目の粗いものが使いやすいです、 しかし、ヤスリが無ければカッターナイフで削ってからサンドペーパーで滑らかに削り上げればよいです。 塗料のうすめ液は塗料と同じところで購入できます。
タナゴ竿(竹竿、のべ竿)の製作道具 | ||
道具の種類 | 使う目的 | 説明 |
剪定鋏 | 竹の枝の刈り取り | 竹を切る。無ければニッパーでもよい。 |
カセットコンロ | 油抜き、火入れ | 熱源。電熱線のコンロがあればなお良し。 |
軍手 | 矯め、油拭き | 綿製品でないとヤケドしやすい。二重にする。 |
ボロ綿布 | 汚れ落し | ティッシュペーパーで代用可 |
モノサシ | 長さを測る | 直径の測定にはノギスがあれば便利 |
鉛筆 | 印付け | マジックインクでもよいが消しにくい |
板切れ | 作業台 | かまぼこ板でよい |
カッターナイフ | 切断、削り | 刃は必ず新しいものに交換 |
耐水サンドペーパー | 磨き | #400があればよい |
平単目ヤスリ | 削り | 穂先削り、節山削り、面取りなど。無くても可能。 |
筆ペン | 芽入れ、銘入れ | 銘入れには墨汁とペン先があると良い。 |
ラッカーシンナー | 塗装下地の洗い | 手に付いたエポキシ接着剤も取れる。 |
ウレタン塗料うすめ液 | 塗料うすめ | 塗料の粘度を下げる。 |
合成うるしうすめ液 | 塗料うすめ | 塗料の粘度を下げる。 |
パンスト | 拭き塗り | 塗りに使う |
ハミガキペースト | 塗装面研磨 | 仕上げ塗装の前に使用 |
これから実際に製作しながら少しずつアップロードしてゆきます。 緑色の竹は今年切ったものです。枯れた色になっている竹の 素材は昨年切っておいたもので1年間乾燥させながら保管してあったものです。 (2006年12月20日)
孫枝の切り取り処理 | これくらいの曲がりはOK |
最初はベースとなる布袋竹の枝の切り取りです。
布袋竹を切る適期は初霜が降りるころから年内一杯がよいと思います。
年が明けるともう新芽が動きはじめます。
しかし、一応「寒い時期」ならまず大丈夫だと思います。
竹林の所有者の方が解かっていればその方に許可を求めます。
解からなければその地元の方々に聞いてみるとよいでしょう。
酷く曲がっている枝や節からの孫枝が大きすぎて枝自体が軸ずれしているものは避けてください。
多少の曲がりや、細い部分の捻れは後の火入れで矯めることが出来ます。
枝の枝(孫枝)はこの写真で見られる程度に切り取っておけばよいです、
孫枝をあまり節の近くから切ってしまうと使うところに傷を付けてしまうかもしれませんし、
切口を引っかけて「小さな割れ」が入ると表面が剥がれてしまう可能性もあります。
乾燥後にも一応の選別をしますし、1年後まで切れませんので、
数量は最低でも数本切っておいてください。
なお、切る時にも下記「竹選び」の要領で、ある程度じっくり見て、
使えそうなものだけを切るようにしましょう。
(2006年12月20日)
火で炙って出た油 | 下は油抜き後 | 天日干しの様子 |
持って帰った布袋竹の枝は、まず、「油抜き」をします。
火で炙って、竹表面ににじみ出た油状のネバネバしたものを拭き取ります。
炙る時は一箇所に熱が集中しないように竹を軸方向に前後させながら軸中心に回転も加えます。
枝や孫枝の切口から水蒸気がシューシュー吹き出てくるくらいに熱すると竹の油がしみ出してきて、
竹表面の汚れも浮き上がります。
この時出てくる竹の油と呼ばれているものは冷えると固まってしまい拭き取ることができません。
熱いうちに布ですばやく丁寧に拭き取ります。
また、竹は熱すると熱い間は軟らかくなります、このタイミングを逃さずに曲がりも少し伸ばしておくと
よいでしょう。
実際の作業は竹の下部(太い方、モトと言います)から一節単位で進めます。
布袋竹の枝先は細くて、作業が中ほどまで進むと途中からはホールドできなくなります。
次は上下を持ち替えて続けます。
先端(ウラと言います)近くを火で炙る時は火力を落すか火から遠ざけるかしないと焦がしてしまうことがあります。
最初は、端材があればそれを使い、どれくらい炙れば焦げるかを体験するとよいでしょう。
油抜きが終ると竹の色は鮮やかな淡い緑色になります。
その後は、軽く束ねて日当たりのよい南側の軒下などで陽に晒しながら干します、
寒い時期は雨に濡れてもカビは生えませんので露天で干しても大丈夫です。
よい天気が続けば約1ヶ月経過すると緑色が抜けます、
その後室内に取り込んで乾燥を進ませながら保管します。
実際の製作の火入れなどの工程に入るのはほぼ1年後となります、
少なくとも数ヵ月は室内での乾燥期間だと思って下さい。
(2006年12月20日)
全体の調子を点検 | 鼻道の捻れは気にしない |
虫穴も気にしない | 大きな軸ずれは避ける |
乾燥させて保管してあった布袋竹の枝を選別します。
まず最初は、先を指でそっとつまみ、もう片方の手で元を持って全体をゆっくり曲げてみます。
油抜きの時にある程度矯めてあっても完全にまっすぐにはなっていないと思います、
その影響による曲がり具合の少しの変化は無視して全体の調子の点検をします。
中央あたりの途中で急に曲がるものは避けます。
また、あまりにも先調子でカンカンのものや胴に乗りすぎるヘナヘナのものも避けます。
先の方の曲がり具合はあまり気にしなくても大丈夫です、
この作り方では穗先部分はいずれある程度カットして削り穗を接ぎ足します。
捻れは鼻道(鼻すじ)と呼ばれている部分で判断できます。
竹の断面は真円ではなくて、芽(孫枝)が出ている部分はややへこんでいて、
そのまま上部へゆくと平らになっています。この帯状の部分を鼻道と言います。
この部分が捻れていると節芽の位置が螺旋状になってしまい見栄えが悪いので一般には使わないようにされているようです。
また、竹を食害する昆虫が脱出した穴が見つかることがあります。
布袋竹に付くこの虫はあまりバリバリ食べないようで、竹の内部の食害の程度は軽いものです。
しかし、この穴が原因で竹が腐朽している場合は使うのを避けてください。
一番困るのが「大きな軸ずれ」です。
節の部分で上下の軸は普通は少しはズレています。
しかし、この写真のように直径以上にズレているものは、出来れば使わないでおきましょう。
「のべ竿」の場合なら問題は少ないかもしれませんが‥‥‥。
説明が後先になりますが、実はこの作業は竹を切る時にもある程度出来ます。
使えないような竹ばかり切ってきても仕方がありませんので、鋏を入れる前にじっくり見て下さい。
(2006年12月20日)
芽取り前 | 芽取り後 |
節に残った孫枝の付け根を削り落す工程です。
火入れの時に孫枝の付け根が残っていると作業中にひっかけてしまい竹を折ってしまうことがありますので、
今の内にひっかかりが無くなるように削り落します。
新しい刃のカッターナイフを使います。
一度に切り落とそうと思わずに、少しずつ薄く何度も削るようにするときれいに取れます。
竹の細い部分は特に慎重に作業して下さい。
芽とりでは、芽(枝)の痕をえぐるような削り方はしません、
平らになって手で触ってみてひっかかりが無くなればそれで充分です。
削る要領は竹を握った方の手の親指を刃の背に当て、その親指を押し出して削ります、
一度にはごく薄く削るのポイントです。
カッターナイフを持った手を動かして削ろうとすると勢い余って竹の肌を傷つけるなどの事故に
つながりやすいですから、注意してください。
なお、取った芽の上部がひどく汚れている場合は、練り歯みがきを布やティッシュペーパーに
つけて磨けば取れます。
(2006年12月21日)
ヤスリで僅かに削る | 右:節山削り後 |
布袋竹の節はゴツゴツしていて出っぱっています。
また、芽取りした部分も少し角ばっていると思います。
そこで、気になる出っぱりだけをヤスリで削っておきます。
使うヤスリはなるだけ幅の狭い平ヤスリがよいのですが、
とにかく削るべきところではない部分の竹肌に傷を付けないようにしてください。
また、そんなにも出っぱっていない節の部分は無理に削る必要はありません。
画像で竹の右側の上部はそんな失敗で傷を付けてしまった部分です。
特に先の部分に行くにつれ竹がどんどん細くなって行きますので充分気を付けて下さい。
この節山削りは竹肌の表面付近の層だけを削ることと覚えて下さい。
内部の繊維層をたくさん削ってしまうとその節の部分からポッキリと折れ易くなります。
(2006年12月21日)
「のべ竿」のベースとなる布袋竹の枝を火入れします。 火入れとは原竹(素材としての竹)を火で炙ることにより軟らかくすることです。 また、炙れば竹が軟らかくなることを利用して原竹の元々の曲がりを直して 竿として使い易いようにまっすぐに伸ばすことを「矯め」と言います。 青竹で油抜きをする目的で行った火入れの時よりも乾燥した原竹を火入れする時の方が 竹が軟らかくなる温度が高いようです。 さらに、乾燥が進んだ原竹ほど冷えるのが早くてゆっくり構えていると矯める時間がなくなります。 火入れ自体には原竹の硬さを上げる効果があります、内部組成に実際にどのような変化が起きるのかは 解かりませんが、乾燥がさらに進み竹は軽くなり、しかも、やや収縮します。 火入れと矯めは一度で完了ではありません。原竹が再び空気中の水分を吸収すると曲がりが少し戻ります。 このことを「竹が動く」といい、これが無くなるまで数回火入れしては「矯め」を繰り返すことになります。 しかしながら後の火入れほど矯めが効き難くなります、 それで、この1回目の火入れで出来るだけ矯めておいた方がよいと思います。
原竹の曲がり(布袋竹) | 火入れ矯めの後 |
火入れをして曲がりを直す作業「矯め」には、 原竹の先から元を見ながら太い元から順々に矯めてゆく「モト矯め」と、 元から先を見ながら細い先の方から矯めはじめる「ウラ矯め」があります。 のべ竿を矯める場合や穂先を矯める場合は、先が細くて原竹をうまく保持できません。 したがって、太い方をむこうに向けて細い方を保持して火入れをはじめますが、 途中からは原竹の向きを反対に持ち替えます。 コンロに着火する前に、原竹がどの位置でどのように曲がっているか? 曲がり方は平面的なものか?上下左右に複雑に曲がっていないか? それをどの方向に矯めればまっすぐになるか? をじっくり見ておいてください。
綿製の軍手の二重保護で | 矯めの一つの例(上が元) |
矯める時に原竹の熱い部分をつかむ手には軍手を二重にはめて下さい。
熱くなった竹やそれから吹き出す水蒸気で火傷をするのを防ぐためです。
原竹への火の入り方のムラがないように努めましょう、
油抜きで炙った時と同じように手で持った原竹を前後に動かしながら回転させます。
原竹からはまだ少し油がにじみでるかと思います、量が少ないので軍手で拭き取っておけばよいでしょう。
最初はモトの余分の部分を利用してどれだけ炙れば焦げるか試してみましょう、
その感覚がわかれば、まずモトのほうの節と節の間の曲がりを取ります。
布袋竹などの男竹では「こき矯め」はほとんど行わず、もっぱら「押し矯め」を駆使します。
タナゴ用の「のべ竿」は細いので矯める部分の出っぱりを指三本で挟んで押し込めばよいです。
2〜3節間の矯めが終われば次に節周辺の矯めです、節を押し込む時は力加減を緩めないと
ポッキリと折ってしまうことがあります、注意して下さい。
これを繰り返して原竹の中間まで処理できれば、
今度は竹の上下を持ち直して続きを順々に穂先まで矯めます。
この時点で火力を落した方が安心です、
強い火に長く炙っていると穂先はすぐに焼け焦げてしまうことがあります。
最後にもう一度全体を見て気になる部分だけもう一度矯め直します。
なお、元々曲がっていた方向の反対側へ多めに矯めておくとよいそうです、
これは次の火入れまでの間に竹が空気中の水分を吸って
曲がりが少し戻る「竹が動く」のを考えてのことらしいです。
今回の火入れはここまでにします、
あまり何度も炙り直していると原竹に水分が無くなるので、温度が上がっても軟らかくならず焦げるばかりです。
一回目の火入れが終わったら4〜5日放置しておきます。
(2006年12月22日)
しごく「こき矯め」 | 押さえる「おし矯め」 | 上:火入れ1回目後 |
穂先を挿げ替えるための竹ひごの穂先の火入れです。
竹ひごは円柱形になっていてテーパーが付いていませんが、最初はこのまま火入れします。
目安として全体がうっすらと黄褐色になりムラなく火入れが出来ればよいのですが、多少のムラはガマンします。
それよりも火に近付けすぎたり長い時間炙っていたりするとアッという間に焼け焦げてしまいますので
こちらの方に細心の注意を向けます。
熱源の卓上カセットコンロでは一番小さな炎まで絞っておきます。
ヤケドの防止と竹の油拭きの目的で炙った竹の部分を持つ方の手には綿製の軍手をはめておきます。
竹ひごを火にかざして(数cm〜10cm上)
回転させながら前後にも動かし矯め(曲がりを矯正すること)る部分を加熱し
軟らかくなったところです早くしごくようにして曲がりを取ります。
細い竹ひごは熱がさめるのも短時間です、
どの部分をどの方向にまげて矯めるのかを火にかける前に充分見ておきます。
思うように矯められないからといって何度も炙りなおしても矯められません、
適当なところで妥協して次の火入れで直すことを考えます。
一回目の火入れが終わったら4〜5日放置しておきます。
(2006年12月22日)
‥‥‥続く‥‥‥。
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上で書きもらしたことや、直接製作工程に関係なさそうなことを書く予定です。 とりあえずは、もうひとつの竿作りのページの、 ■注意事項と備考 のところを参考にしてください。