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2007年2月、滋賀県の 湧水の水路にて撮影 |
2007年2月、滋賀県の 湧水の水路にて撮影 |
2007年1月、滋賀県湖西の 湧水の水路にて撮影 |
2007年1月、滋賀県湖西の 湧水の水路にて撮影 |
カワモヅクが生えている様子がよく解かる写真が撮れましたので掲載しました。 上段の2枚の写真は滋賀県のカワモヅクでかなり速い流れにはえていました。 滋賀県の湖北で見たもの とは2水系隣の川でしたが、見た感じでは同じ種類のような気がします。 下段の2枚の写真は 滋賀県の湖西で見たもの が生えていた場所の近くでした、流れはややゆっくりとしていました。 どちらも真冬でも水が温かい湧水が起源と思われる水路に生えていたものです。 私は、小川や水路で釣りをすることは最近始めたばかりです、それで、 カワモヅクを初めて見た時は大変感動したのです。 しかし、ここ3年くらい、あちこちで釣りをしながら観察した結果、 いろんな場所にかなりたくさん生えているものであるということが解かりました。 カワモヅクは流れの中の礫などにしっかりとくっついて生えています、 コンクリートにも生えますし、生きた巻き貝の殻にも生えていました。 カワモヅクを見つけた場所は、夏でも水温が極端に上がらないような環境ばかりでした、 湧水の水源のすぐ下流、湧水でなくても山に近い小川や水路、やや標高がある冷涼な気候の地域の河川、 しかも年間を通じて氾濫がおこりにくい(侵食や堆積作用があまり見られない)水系でした。 止水に生えていたものには未だ出会ったことがありません、住宅地内の水路で下水を流し込んでいるような 環境でも元々のきれいな水の流水量が多く水質の劣化が見られない部分には生えていました。 また、全く透明でもなくやや濁った水が流れる河川にもありました、 この場合の濁りは有機物ではなくておそらく山土という無機物の懸濁だったように思います。 きれいな流れを見つけたら、カワモヅクが生えていないかどうか観察してみてください。 小豆色がかった色、濃いオリーブ色、淡いオリーブ色など季節や生えている場所の環境なのか ちょっとした色の変化もあるようです。流れの中でユラユラしているのを触ってみると 食卓に上がるモヅクと全く同じ感触です、食べられるかどうかは知りませんが‥‥‥。 (2007年2月20日)
2006年5月、滋賀県湖北の 小河川にて撮影 |
2006年5月、滋賀県湖北の 小河川にて撮影 |
滋賀県の湖北地方のカワモヅクです。河川の護岸のコンクリート壁(水中部分)に生えていました、 また、左側の写真の株はカワニナの殻に生えていました。 福井県で見たもの や 滋賀県の湖西で見たもの とはやや違った形態でした。 1mくらい離れて見た状態では同じように見えましたが、ルーペで拡大して見てみると 少しだけ萎縮したように見え、触ってみると少しプリプリ感がありました。 また、今までカワモヅクを見つけたところは湧水の水系であったり 河川のかなり上流の清流であったりしましたが、 ここでは少し濁っておりあまり綺麗ではないトロンと穏やかに流れる川に生えていました。 それでも生えている数は相当たくさんあって、多少の濁りはこの藻類の成育には問題無いように思いました。 このカワモヅク科のカワモヅクの仲間はいろいろな種類があるのでしょうか? あるいは、時期的な成長の過程で形が多少異って見えるのでしょうか? (2006年6月2日)
2006年5月、福井県の 小河川にて撮影 |
2006年5月、福井県の 小河川にて撮影 |
2006年5月、福井県の 小河川にて撮影 |
福井県内のとある地域でタナゴ釣りが出来そうなポイントを探し歩いていた時に見つけました。 ちょうどゴールデンウィークで代掻きや田植えの真最中でどこの河川もある程度濁っていました、 しかしこの河川の水はそれほどひどい濁りではなくて底までよく見える状態でした。 タナゴが居るかと思って釣ってみたところ上がって来るのはすべてアブラハヤという川でした。 おそらく真夏でもそれほど水温が上がらない川なのだと思います。 タナゴは釣れませんでしたが二枚貝でも居ないのだろうか?と橋の上から川底を覗いていると 黒味がかった緑色のゴミのようなものが水底にたなびいていました。 じっくり見ていると房状になってかたまって小石にヘばり付いて生えている水草のようである ということが解かりました。護岸壁が高いので川に入ることが出来ませんでしたので、竿先と道糸で ループを作りそれで引っかけて1株だけ採って撮影ブースに入れてみました。 実際に手に取って触ってみると先日滋賀県で見つけたカワモヅクよりもややゴワゴワ感があります、 しかしヌルヌルの範囲は出ていません。カワモヅクとはほんとうに上手く名前を付けたものです。 調べてみるとカワモヅク科カワモヅクで、この種は和名がカワモヅク(たぶん元祖カワモヅク)で 学名がBatrachospermum gelatinosum (L.) De Candolleとされている種のように 見えました。 なお、生えていた場所は福井県のRDBには記載されていませんでした。怪しいカワモヅクまたは未発見の 分布域なのかどちらかでしょう。 (2006年5月4日)
2006年3月、滋賀県湖西の 湧水の小川にて撮影 |
2006年3月、滋賀県湖西の 湧水の小川にて撮影 |
初めて出会った水草でした。湧水池から流れ出している小川の底の石や礫に生えていました。 流れている水は極めて綺麗ですごく透明度が高かったです。湧水なので3月というこの時期は 暖かく感じるかと思いましたが結構冷たい水 でした。この水草は上から見ると径数cmのかたまりとなっていて多少枝わかれしていて流れにたなびいていました。 色は濃緑色に見えましたが、実際に手に取って見てみるとやや褐色がかっていて色、姿、手触り、ともに食卓に 登る「モヅク」そのものでした。帰宅してから「淡水」「モヅク」などというキーワードで検索したら一発でヒット しました。カワモヅクというものがあり、何種類もの仲間があるらしいです。これがカワモヅクの仲間かどうかは 定かではありませんが、手触りからの直感でカワモヅクにしておきます。 (2006年3月7日)
このアミミドロは滋賀県の田んぼで見つけたものです。しかも、水稲を作付け中の田んぼでした。 当然、除草剤はある程度使っておられるのでしょうが、そんな田んぼにでも生える藻類のようです。 実は、昨年(2007年)に見ていたのですが、その時はカメラを持ち合わせていなくて撮影できませんでした。 その後どの田んぼだったのか忘れてしまい、そのまま私にとってはペンディングになっていたものです。
2008年7月1日、 滋賀県の水田にて |
2008年7月1日、 滋賀県の水田にて |
2008年の7月上旬に、昨年見たのと同じ地域の水路へアブラボテでも釣れないかと探りに行った折に再会したアミミドロです。 いくつかの田んぼに生えているのを確認しました。地域的にある程度は生えているようです。 撮影するために引っ張ってしまったのでちぎれてしまい、破れてしまった網のようになってしまいました。 どこからどこまでが1つの草体なのかサッパリ解かりません。 そこで、採取したついでに、今年は自宅で育ててみることにしました。 屋外の日当たりのよい場所に置いた洗面器に、少しの土を入れて水を張ったものを用意しました。 そして、7月1日の夜、その中に破れたアミミドロを入れて栽培開始しました。
2008年7月10日、 自宅の水槽にて |
2008年7月10日、 自宅の水槽にて |
その後、4〜5日経過すると網目が見えなくなりました、とろけてしまったのかと心配でした。
しかし、9日目の7月10日にじっくり観察してみると、違う藻類が生えているように見えました。
細長い、緑色がかった色の寒天状のモノに見えたのですが、ルーペで観察してみると細かい網目が見えました、
アミミドロが新たに芽生えてきているのでした。
どうも、網で作った筒状に成長するようです。
この状態で大きさに大小がありますので、アミミドロはこの形のまま太く大きくなるのだと思います。
しかしながら、一時的にしろ、大きくなるのを楽しみに栽培したのに小さくなってしまったとは!
(2008年07月18日)
2006年4月、三重県の 田用水路の枡にて |
2006年4月、三重県の 田用水路の枡にて |
三重県のとある地方で、タナゴを探して田圃の排水路ぞいに歩いていました。用水路にはまだ完全には
水が入っていなくて水溜りのようなところばかりを探っていました。ひとしきり探ったのですが
タナゴが見つからず肩を落して農道を歩いていた時です。用水路の小さな枡に水が溜っていてアオミドロの
ような藻類がたくさん生えていました。その中にベージュ色のレースのカーテンの端切れのようなものがありました。
ちょうど破れてちぎててしまった虫採り網のようでした。たくさんありましたが、その中に緑色の網もありました、
アッ!これがアミミドロというものでは?魚を撮影する小水槽に入れて観察してみました。撮影する時にもっと広げたら
よかったのですが、フワッと二つ折れになって袋のようになっていました。ベージュ色だったものは枯れたアミミドロだったのかも
しれません。
(2006年4月1日)
2007年3月、福井県の 水路にて撮影 |
2007年3月、福井県の 水路にて撮影 |
御世辞にもきれいだとはとても言えないような水路の水中で見つけたコケです。 コンクリートの三面張りで、水が少なく浅い小さな水路の底に生えていました。 周囲の田んぼの暗渠排水口からは真っ茶色の水が流れ込んでいて、 その影響でこのコケもこんな色になってしまっていました。 あまり枝わかれしていなくて、形は鳥の羽根のような感じでした。 カワゴケの仲間かとも思ったのですが、ちょっと様子が違います。 よく観察すると、水路の側壁に生えたコケが水中に没している部分も 同じような形態となっていました。 (2007年03月18日)
2006年12月、 水草いっぱいの水路 |
2006年12月、 底に緑色の塊が‥ |
2006年12月、滋賀県湖北 の水路にて撮影 |
2006年12月、滋賀県湖北 の水路にて撮影 |
この水草を見るのも、初めてでした。 湧水が多く流れていると思われるきれいな水の水路の護岸壁や底石に へばりつくように生えていた蘚類です。 釣りではない他の用事で滋賀県湖北地方へ出かけた折りに少し時間がありましたので、 通りかかったこの水路でタナゴがいないか?と思って覗いてみました。 コンクリートのフレームとパネルを組み合わせた、いわゆるプレハブ水路という構造ですが、 掃除をほとんどされていない様子で底には砂や礫が多く堆積していました。 また、コカナダモ、ハゴロモモ、ミズハコベといった水草が水面までぎっしり生えていました。 水草の切れ目にはアブラハヤの姿が見えました。 アブラボテもいないか?とこの水路に沿って探し歩いていると見慣れないコケを見つけました。 他の水草が生えている水路ですので一年中ある程度の水量がある水路であると判断しました。 このコケはやはり水の中に生えるカワゴケの仲間のようです。 しかし、カワゴケの仲間で私が今までに出合ったことがあるものとは、 葉の大きさや形や葉の付き方が違いましたし、触った感じはやや硬くゴワゴワ感が強かったです。 私が今までに出合ったものは一番多く見る小ぶりのもの (カワゴケの一種(1))と、限られた水域に生えていたやや大きめのもの (カワゴケの一種(2)) の二つです。今回のものはそのどちらとも違っていました。
2006年12月、滋賀県 湖北地方にて撮影 |
2006年12月、滋賀県 湖北地方にて撮影 |
そこで、すこしだけ採取して撮影ブースに入れてルーペで観察してみました。
枝わかれの程度が大きくて一本だけが長く伸びていることは少ないです。
葉の出方は概ね互生ですが、すこし捻れたように乱れていました。
葉の形は樋状にはなっていますが、他の二種よりも丸っこい形です。
(2006年12月27日)
2008年02月、水槽内にて 新芽にオレンジ色の毛が? |
2008年02月、水槽内にて 撮影ブースに入れてみると |
2008年02月、水槽内にて 毛の部分を拡大 |
カワゴケらしいのですが、今まで見たことがないタイプのものでしたので
どのように成長するのかと思い、その後ずっと自宅の水槽に入れていました。
普通に見られるものよりも葉がまるっこい感じでスプーンのような形で、
色もやや濃い緑色となっていました。
夏場は水温が高過ぎるためかほとんど成長しませんでしたが
水が冷たくなりはじめた頃から新しい芽を伸ばしてきました。
その新芽に変なモノが付いているのに気がつきました。
オレンジ色がかった茶色い毛のようなものが新芽の先端付近から伸びていました。
胞子かなにかを造っているのでしょうかね。
(2008年02月14日)
このコラムは編集中です。
上の記述中の写真は、アオハイゴケまたはその近似種のようです。とりあえず種名だけは訂正しておきます。
(2011年xx月xx日)
2006年2月、福井県嶺南 の小河川にて撮影 |
2006年2月、福井県嶺南 の小河川にて撮影 |
2006年3月、滋賀県湖西 の小河川にて撮影 |
2006年11月、滋賀県湖西 の小河川にて撮影 |
この水草を見るのも、初めてでした。清涼な感じの小河川の護岸壁にへばりつくように生えていました。コンク リート壁の高さが2mくらいあって手が届きませんでしたので竹の棒を使って端っこをすこしちぎって観察してみました。離れて見た状態では今まで滋賀県でよ く見たカワゴケと同じように見えていましたが手に取ってじっくり観察するとそれよりも2まわりも3まわりも大きかったです。この画像を17インチモニタで横幅 1024ピクセルにした状態でほぼ実寸の大きさです。今までカワゴケだと思っていたものは別の種類なのかもしれません。しかし、カワゴケの仲間には 違いないと思います。(2006年2月27日)
立春を過ぎたとても良い天気の良い日に近所の川へタナゴ探しに出かけました。湧水池から流れ出している 小川にこんなものがたくさんありました。遠目で見ると枯れた杉の葉がいっぱい流れてきて小川のあちこちに ひっかかっているように見えました。手にとってみると杉の葉よりももっと細かいもので、先日福井県で見つけたカワゴケと全く同じものでした。 この水系は湧水中に鉄分が多いので流れている内に酸化して錆び色の沈殿物になって水草や石にくっつくようです。 それでカワゴケもこんな色になっていたということです。(2006年3月7日)
立冬が過ぎてしばらくしたある日、再び近所の同じ川へ行ってみました。 紅葉が始まっている冬のはじまりとは言え水の中はまだ暖かいようでした。 3月に見たカワゴケを探してみると、今度は綺麗な濃い緑色に繁っていました。 川の水量もやや増えていて水の透明度も上がっていましたので、新たに酸化鉄の沈殿物は付着しなかったようです。 (2006年11月16日)
2004年12月、滋賀県湖北町 Y地区、集落内水路にて |
2004年12月、木之本町 K地区、田用水路にて |
2006年11月、滋賀県 湖西地方の水路にて |
2006年11月、同左 胞子嚢の様子(水中) |
これは別ページに記載のササバモと同じところに生えていました、コケの一種のようです。
カワゴケかクロカワゴケでしょう。
どちらもカワゴケ科でカワゴケなら
Fontinalis hypnoides Hartm.
、クロカワゴケならFontinalis antipyretica Hedw.、蘚苔類です。
(2004年12月)
水中に生えているこのコケ(蘚類)の一種の写真をもう一度撮影したくて、
自宅付近の水路でこのコケが生えている場所を探してみました。
水路のコンクリート壁で流れがよく当たる場所に生えていました。
あることはありましたが、どうも汚い色になっていました。
流れがよく当たるので微細なゴミなど付着しないと思えるのですが、
実際に生えている時は泥のような水中の懸濁物がくっつくためか
コケ全体が灰褐色のゴミのように見えていました。
少し採取して洗ってみると成長点に近い部分は綺麗な緑色でした。
また、胞子嚢が見られました。
この胞子嚢はやはり水中にありました。
胞子がどんなふうにバラまかれるのか興味を持ちました。
(2006年11月16日)
このコラムは編集中です。
上の記述中の写真は、ヤナギゴケのようです。とりあえず種名だけは訂正しておきます。
(2011年xx月xx日)
2008年11月下旬、 福井県の休耕田にて撮影 |
2006年11月下旬、 福井県の休耕田にて撮影 |
2008年11月下旬、 福井県の休耕田にて撮影 |
最初の写真のような休耕田(耕作放棄田か?)で見つけた水草です。タナゴ釣りでこんな田んぼに行ったのではなくて、実はフトヒルムシロという水草の水中葉を観察したくて出かけた先でした。残念ながら、フトヒルムシロが生えていたらしい溜池は潰れてしまっていて、その近くのこの田んぼを眺めていて出会った水草でした。時期が11月下旬であったということもありこの水草はもはや成長を止めて枯れる寸前のように見えました。 そして、この水草の表面には、他の藻類が付着しているようで、ルーペで観察してもよく見えませんでした。 生えていたところの環境やこの水草のおおまかな特徴からシャジクモ類には違いないと思います。 以下に、詳細がややわかる写真を掲げます。
2008年11月下旬、 全体はこんな姿 |
2008年11月下旬、 生殖器でしょうか? |
2008年11月下旬、 葉先は三つ叉です |
全体の姿を写した写真は横幅12.5cmの範囲です、草丈も10cm程度です。
茎は節で3本に枝わかれし、葉のような小枝は2回枝分かれし、そのそれぞれの先は三つ叉になっていて先端は尖った状態です。
新芽の部分(結実枝か?)の節には生殖器のような感じのものが付いています。
ただ、この部分全体を見ようと試みましたが、ゴミのように他の藻類が付着していて、掃除が面倒だったので断念。
とにかく葉のような小枝自体が分枝しているので、フラスコモの仲間には違いなさそうです。
(2008年12月02日)
シャジクモ科 (Characeae)、フラスコモ亜科、(以下は、私には不明)
2006年11月下旬、 福井県の休耕田にて撮影 |
2008年11月下旬、 福井県の休耕田にて撮影 |
最初の写真は、福井県へタナゴ釣りに行った帰り道に農道傍で撮った写真です。 水稲が作付けされている水田で、もちろんのこと除草剤も使われた気配で、普通の水田雑草は少なかったです。 ただ、この場所は水口付近だったので除草剤の効きが弱かったのか、 散布後の日数が経過し除草剤の効果が無くなってから生えてきたのかどちらかかと思います。 写真中、下左寄りと上左端に写っているものはシャジクモであることが解かりました。 しかし、シャジクモよりもパラッとした(分枝数が少ない)枝葉を持ち、葉や節間の長さが長いものの正体が解かりません。 一株抜き取って観察用水槽に入れてみましたところ、フラスコモの仲間のようですが、知識不足を痛感するばかりでした。
2008年11月下旬、 節の部分はスンナリ |
2008年11月下旬、 茎には螺旋の模様 |
2008年11月下旬、 葉先は三つ叉です |
そこで、新芽の部分をルーペを使って拡大撮影してみました。
少し成長した節の部分、分枝間もなくまだあまり伸びていない節の部分、
また、葉先の様子も見てみました。
茎というのか葉というのか円筒形の部分には螺旋状に明るく見える二本の筋が観察できました。
でも、私には何という種のフラスコモ類か全然わかりません。
WWW上で似たようなモノの情報が無いかなあ?と探してみますと、
ミルフラスコモ Nitella axilliformis というものが似ていました。
しかし、こういうモノが生えている水田って、「豊かな自然」を育んでいる「半自然環境」ということなのでしょうね。
(2008年12月02日)
シャジクモ科、フラスコモ亜科、フラスコモ属、ミルフラスコモ Nitella axilliformis かな?
滋賀県では、数年前に「環境こだわり農産物」という名前で、農薬を使う回数や化学肥料の施用量を減らして、 かつ、圃場の管理方法などについても周囲の環境にインパクトを与えないかたちとする作付けの農作物の栽培方法を認証することに成りました。 県としましては「環境保護」を前面に押し出した政策をとっていますし、 これにより農産物の販売が少しでも有利になって農家さんの経営が楽になれば...ということだったと記憶しています。 当時は、認証条件を満たすのに慣行農法との乖離が大きく、 それ以前からなんらかの形で農薬や化学肥料を減らしておられたほんの一部の農家さんのみがこの制度に乗られていたようです。 この田んぼもそれに取り組んでおられる方が耕作しておられるようです。
2008年6月、滋賀県の水田 減農薬・減化学肥料 |
2008年6月、滋賀県にて 水田内に生えている様子 |
2008年6月、滋賀県にて シャジクモらしい |
2008年6月、滋賀県にて 細部の形態 |
地域の平均的な田植えの時期よりもやや遅らせて田植えされたようで、私が訪れた6月22日の時点でまだ中干しをされていませんでした。 除草剤を全く使っていないということは無いのでしょう、水が張られた田面はあまり雑草が生えていず概ね稲にとって良好な状態でした。 しかし、少しだけ植物(雑草というのは止めておきます)が生えていました。 アオミドロなどに混じってちょっと見慣れない水草が生えていました。 一株採取させていただいて、泥を洗ってきれいな水に入れて撮影してみました。 どうやらシャジクモ類のようです。 シャジクモ科のシャジクモ(Chara braunii)だとは思うのですが、自信がありません。 そこで、ヒメフラスコモの時にご指導いただいた専門家の方に聞いてみました。 シャジクモ類にはいろいろな種があるらしいのですが、その中でシャジクモ(Chara braunii) をその特徴からを見分ける方法をお教えいただきました。
右下の位置にある写真で着目点となる部分に印を付けています。
以上の特徴により、シャジクモ(Chara braunii)であるということが解かるらしいのです。
(2008年07月20日)
2008年2月、三重県の溜池 水が抜かれていました |
2008年2月、三重県の溜池 乾いた泥にへばりついて |
2008年1月、三重県にて シャジクモ類らしい |
2008年1月、三重県にて 節付近の部分 |
2008年2月上旬に三重県の干上がった溜め池を見に行きました。 1月下旬にも訪れた池でしたので干上がっていることは前もって知っていたのですが、 その時に見つけた、泥の上に生えていた大柄で枝わかれしている藻類、をもう一度見たかったのです。
湛水時には水深数十cmから1m程度となるであろう池底で、 その部分には他の水草はもちろんアオミドロなどの他の藻類が生えていなくてスッキリした底だったようです。 少し変わった藻類だな?と感じて泥といっしょに採取したものを清水で洗ってみると どうもシャジクモ類らしい藻類であることが解かりました。 しかし、シャジクモ類の細胞は節から節までがひとつと成った大きなものなので、 下の二枚の写真のようにいくぶん潰れてしまって完全な形とは成っていませんでした。
結局、この溜め池の底泥の状態は二週間前よりもさらに乾燥してしまっていて、 上右の写真のように乾いてヒビ割れた泥表面にまるでトロロ昆布のようにへばりついて枯れてしまっている シャジクモ類しか見られませんでした。しかし、湿った泥中の株元は生きているかもしれませんし、 時期的に考えると胞子がすでに形成されているかもしれません。 池に水が湛えられれば、このシャジクモ類が再び生えてくることを願ってやみません。 (2008年02月14日)
2008年5月のある日、このコラムの記述をご覧になった方でシャジクモ類を研究されている方から連絡を頂戴しました。 この藻類の特徴について詳しく教えていただいた概要は以下のようなことでした。
(1)藻体の節間細胞から輪生する小枝が枝分かれ(2つ、あるいは3つに分枝)している。
(2)節付近(小枝の付け根の部分)に托葉冠と呼ばれるもの(花の場合の「がく」のようなもの)が無い。
これらの特徴は、シャジクモ科の中のフラスコモ属の特徴であり、写真を見る限り、
このシャジクモ類はヒメフラスコモ(Nitella flexilis)ではないかと思わる。
とのことでした。釣りなどの遊びに出たついでに見つけた水草を掲載し、私のような素人が記述しているこんなページを
専門家の方がご覧になっているとは夢にも思いませんでした。しかし、たいへんありがたいことです。
尚、種としての、シャジクモ科のシャジクモ(Chara braunii)は、「シャジクモ」と記述し、その仲間のものは「シャジクモ類」
と記した方が紛らわしくないようです。以前のこのコラムの記述には「シャジクモ」→「シャジクモ類」というふうに「類」を追記しました。
(2008年07月17日)
2005年9月、滋賀県湖東の 小河川にて撮影 |
2005年9月、滋賀県湖東の 小河川にて撮影 |
この水草を見るのも、初めてです。泥っぽい小河川の底に生えていた時はほこりをかぶったようになっており、 水草には見えませんでした、苔か何かだと思いました。洗って手に取って見てみると マツモに似た葉でそれよりも長く、葉の途中がふくれていて節状に見えました。 (2005年9月23日)
調べてみたらシャジクモという名前の藻類でした。
けったいな名前ですが漢字では車軸藻と書くらしいです、ナルホ
ド!
(2005年10月08日)
シャジクモ科 Chara braunii Gmelin ?
2005年10月、滋賀県 湖東の水路にて |
2005年10月、滋賀県 湖東の水路にて |
2005年9月、滋賀県 湖東の水路にて |
かなり水質の悪い水路の水面に浮かんでいました。色は鮮やかなパステルグリーンで粒の大きさは小麦粉くらい
でしょうか、臭いは確かめなかったのですがこれが噂に聞くアオコというものでしょうか?
ちなみに、この水路にはクロメダカ、フナ、タイリクバラタナゴ、タ
ニシ、コカナダモがいっぱいでした。
(2005年9月23日)
2008年7月、滋賀県 湖南の池にて |
2008年7月、滋賀県 湖南の池にて |
タニシが背負っていた藻類です。枝分かれしていなくて、比較的太め、サラッとした感触のものでした。
7月下旬に山辺の溜池で見つけたものです。池の中の底質や護岸壁には少ししか生えておらず、このようにタニシの殻にだけ伸び伸びと生えていました。
たくさん居たタニシのほとんどがこのような状態で、ちょっと不思議な藻類だなあと感じました。
しかし、よく考えてみると、エサが少ない環境でタニシが多い場合は、藻類をタニシが食べてしまってその結果、
タニシの口が届かない殻の上だけに残ったのかもしれません。
(2008年09月26日)
2008年7月、滋賀県 湖西の水田にて |
2008年7月、滋賀県 湖西の水田にて |
2008年7月、滋賀県 湖西の水田にて |
2008年の7月中旬に作付け中の水田で見つけた藻類です。(藻類だと思います)
6月に一度干しあげる水田管理、いわゆる中干しの後に発生していたもののようです。
写真左の下の方に写っているのがこの藻類です、上側左隅のものはシャジクモです。
写真中では、左に枝分かれしない軟らかめの藻類(おそらくアミミドロ系のミドロ)、
中央にこの藻類、右にシャジクモというふうに並べてみました。
写真右では、この問題の藻類だけを写しています。
この藻類はかなり細くて枝分かれしているというものでした、また、手で触ってみるとヌメッとした感じは全く無く、
やや硬くまるで絹の糸屑のような感じでした。
(2008年09月26日)
2005年9月、滋賀県 湖東の水路にて |
2005年9月、滋賀県 湖東の水路にて |
コンクリートのプレハブ水路の壁面に生えていました。藻類だと思いますが、手で触るとゴワゴワした感じでか なり硬かったです、犬のスピッツの毛くらいの感触でした。着生の状態はしっかりしたものではなく、 軽く触れただけで簡単にポロリと塊ごと取れました。 ちなみに、この水路にはクロメダカ、フナ、タイリクバラタナゴ、タニシ、コカナダモがいっぱいでした。 (2005年9月23日)
2008年7月、滋賀県の 内湖に流入する小川にて |
2008年7月、滋賀県にて 水槽に入れて撮影 |
2008年7月、滋賀県にて 10倍ルーペで観察 |
2008年の初夏から、田んぼや水路小川などに生える藻類に興味が出て、 釣り以外でもちょっと出かけたついでにあちこちの水の中を覗き回っています。 シャジクモという藻類はけっこう見られるのですが、同じシャジクモ類でフラスコモというものがなかなか見つかりません。 もっとも、それだけ希少となっているからなのでかもしれませんが..... そんなふうに水の中を覗いていたある日、琵琶湖の内湖に注ぎこむ流呈の短いある小川で見た藻類です。 山の急傾斜の谷から、棚田地帯を経由して後、なだらかなところに至ったあたりの小川でした。 水が少し濁った後だったようで、この藻類が生えていたあたりは若干の泥かぶり状態となっていました。 水面上から眺めていたところ、枝分かれした(ように見えた)藻類で、数十平方cmあたり1株くらいの密度で左の写真のように生えている様子が見られました。 あれ〜?、これって以前に見たヒメフラスコモではないのだろうか? と一株(と見えた単位)を採取して泥を洗って、水槽に入れて観察してみると、枝分かれなんかしていませんでした。 その後、10倍のルーペを用いて観察してみると、きれいに一列に細胞が並んで糸状になっていることが解かりました。 どうやら、アミミドロ系のアオミドロのようでした。
「オバケが出たらどうしよう!と思っているとススキの穂がオバケに見える」というのと同じ法則で間違えてしまいました。
(2008年07月20日)
2004年12月、滋賀県 湖北の集落内水路にて |
2004年12月、滋賀県 湖北の田用水路にて |
2005年1月、滋賀県 湖南の内湖にて |
俗に言うアオミドロだと思うのですが.....、生えている場所の環境の違いで姿が少し変化しているのか、 あるいは、種類が違うのか、よく解かりませんが、場所場所によって違う姿が見られるような気がします。
2005年8月、滋賀県湖西の 漁港にて |
2005年8月、滋賀県湖西の 漁港にて |
カネヒラが居る岩場やテトラのところによく生えている藻類です。緑色で
アオミドロのような形態ですが岩にしっかりと付着しています。
また、手で触った感触はヌルヌル感が少なくて、強く硬い繊維質のように感じます。
これもアオミドロの仲間なのでしょうか?
(2005年8月26日)