タナゴはエサを食べる時にどんなしぐさをするのか興味があったので自宅で水槽を用意してしばらくそこで飼ってみることにしました。 水槽はガラス水槽で外寸359x220x262mmです、 容量は18リッターという表示がありますが実際の水の量は346x207x185mmで13リッター少々です、 水面積は716平方センチメートルとなりあまりたくさんのタナゴは飼育できません。 水は水道水にハイポを2粒入れただけのものです、底砂は琵琶湖の砂浜の砂です、 水草類はタナゴが棲んでいたところから採取してきたオオカナダモ、コカナダモ、ヤナギモ、カワゴケ、アオミドロです、 ヘドロ状の泥も入れようかとも思いましたが水が濁ると思いそれは止めにしました。 タナゴ自体や水草類の消毒は一切していませんのでおそらくタナゴが棲んでいた環境でタナゴが普段から接している微生物類も多少は入っていると思います。水草は小さなタッパに砂を入れて植えてから底砂に埋めてあります、 水槽をセットしなおす時に手間が省けるかと思いこのようにしました。 水の濾過装置やエアレーション装置は一切ありません、照明は12Wの蛍光灯が1灯です、 水温計は1度刻みの読み取りのものです。 水槽は私の自室の本棚に設置しました12月で18℃から15℃でした(暖房はあまりしていませんので.....)
水草がかなり早く大きくなるのにびっくりしました。下の画像は水槽をセットしてから約3週間経過したところですが、オオカナダモとコカナダモは2倍くらいに成長しました。ヤナギモは1.5倍くらいになっています。アオミドロもかなり成長しました。カワゴケは後から入れましたので成長の度合いはまだよくわかりません。12月は水温が低いことも考慮しタナゴにあまりエサを与えませんでした、またこの条件ではタナゴの新陳代謝も少ないと考えタナゴを入れてから2週間になりますが一度も水の交換をしていません、代謝物が硝酸塩まで分解されているのならある程度は水草が吸収しているかもしれません。
(2004年12月31日)
オス、05月17日 | メス、11月07日 |
ヤリタナゴの4cm程度の個体を2尾入れました。互いに追いかけあったり縄張り争いをするわけでもなく、平和主義者のようです。多少の音には驚かないようですが水槽上部の蛍光灯を動かすととても驚いた様子で逃げ惑います、釣り場でも不用意に大きな動きをしてはいけないようです。夜は底砂の上でじっとしています、個体により特に決まった場所があるわけではなく適当な場所で寝ているようです。エサは「金魚のエサ」というテトラミン風のフレークです、水面に浮かんだエサでもちゃんととらえて食べます、水面のエサの場合は魚体を斜め上に向けて1回エサを口にしたら必ず少し戻るようにして次々と食べてゆきます。
タナゴ釣りの仕掛けに黄身練りを付けて投入すると水槽の反対側の隅からでもすごい勢いで飛びついてきました、中層でもトコでも同じです。また仕掛けを上下に動かすとエサの付いていない鈎、糸ウキやオモリもつつきにきます、1回口にして食べられないとわかると次は寄ってこないかと思いきや何度でもつつきにきます、オツムは相当弱いようです。エサは3日に1回くらいしかやりませんでした、給餌していない間は底の砂の間、水草の表面、水槽の内面をつついて何か食べています、プランクトンでしょうか?それに加え、水草と一緒に入れていたアオミドロも口にしています、そういえばアオミドロのかたまりはヤリタナゴを水槽に入れてから日に日に小さくなってきています、きっとヤリタナゴが食べているのでしょう。
ある日のこと、エサをやっている時に戦争が起こりました。エサをやり始めた時点ではまるで運動会のパン食い競争のように2尾とも必死で食べていましたが、ある程度腹がふくれたころだと思います、いきなり大きい方のヤリタナゴが小さい方のヤリタナゴを追っ払いはじめました。2尾のタナゴはだいたい同じくらいの大きさでしたがわずかに差がありました。結局、大きい方は私がいつもエサをやる場所を中心に水槽の1/4程度を占有してしまいました。これはエサがある間だけでエサをすっかり食べつくした後は何事もなかったかのようにまた仲良くしていました。
(2005年1月4日)
オス、05月25日 | メス、05月25日 |
オス、07月20日 | メス、07月20日 |
アブラボテの4cm〜5cmの個体を3尾入れました(ヤリタナゴと交代です)。入れてから3日くらいで落ち着いた様子になりました、しかしこのアブラボテも私が普段生活している時に発生する音には驚かないようですが水槽上部の蛍光灯を動かすととても驚いた様子で逃げ惑います。
蛍光色の毛糸のような目印をミチイトに短くくくりつけたもので実験をしてみました、上から白色、黄緑色、赤色と三色を取り付けて一番下にはBのカミツブシオモリを付けて水槽に垂らしてみました。「コイ科の魚は赤が好き」だと私は経験上思っていますので、それを確かめてみたかったのです。水槽にそっと垂らして上下にゆっくり動かすとアブラボテたちは興味津々で寄ってきます、最初は直径4.8mmのオモリをつつきます、次が真ん中の黄緑色です、その次に下の赤色です、白色はたま〜につつくくらいです。小さな水槽の中でもタナがあるかもしれないので、オモリを付ける場所を変更して上から赤・黄緑・白というふに並べ替えても黄緑色をしつこくつつきます。底に沈めたり、水面近くに上げたりしてみましたが同じことです。アブラボテに関してはどうやら黄緑色が大好きなようです。ひょっとしたらこの好みは季節によって変わるのかもしれませんが・・・・・・一度、現場で黄身練りに緑色の絵の具かホウレンソウをすりつぶしたものでも混ぜて実験してみたいものです。
アブラボテもやっぱり縄張りを持ちました、2回目のエサやりの時には一番大きな個体がエサの投入点を陣取りました。他の個体を追い払う動作はアブラボテの方がヤリタナゴよりも激しく、他の2尾の小さめの個体は隅っこに追いやられてしまいました。ヤリタナゴの時は大きな個体の隙を見て小さな個体がエサをかっさらって行きましたが、アブラボテはそれも許しません、また給餌時間帯以外でもしっかりと縄張りを持っています、なんとも激しい気性のようです。また、動作もヤリタナゴよりは機敏で速く泳ぎます。
エサをやっていない時間帯は底砂、水草の表面、水槽の内面で何かを食べています、たぶん植物性のプランクトンでしょう。水草の表面に関してはまるで口でむしりとるような動作です、ひょっとしたら水草自体を食べているのかもしれません。
(2005年1月8日)
オス、05月23日 | メス、05月23日 |
選手交代でタイリクバラタナゴの2.5cmから4cmのサイズの若魚を5尾入れました。4cmの魚でもまだ幼魚斑が残っています。水槽に入れてから3日くらいは仲良く優雅に群泳していましたが、4日目になると一番大きな個体が他の4尾を追い払うようになりました。そのタイミングはやはり給餌時間帯でした、エサをやってから直ぐの時点では各々一生懸命ついばむようにエサを食べていますがエサが半分くらいになった時点で縄張りができました。タイリクバラタナゴの場合は縄張りのスペースはそう大きなものではなく、追い払い行為も泳ぐ距離にして5cmから10cm程度でした。また縄張りへの執着もそう大きなものでは無いようです。
エサをやっていない時間帯は水草、底砂、ガラス面をしきりにつついています、ヤリタナゴやアブラボテと比較するとこのような仕草をしている時間が長く、植物性のプランクトンを摂る割合が多いようです。フレーク状の浮きエサに対しては気付くのが大変遅いです、浮きエサが少しずつ沈み始めたころやっと気が付いて沈下するエサを食べながら徐々に浮上してゆきます。黄身練りをやっても気付くのが遅く、4分くらい経過した後にやっとエサのところまで寄ってきました。鈎についた黄身練りの食べ方はその場で自分で食べられる大きさだけ少しずつかじるようにしています、どこかへ運び込んでから食べるという習性は無いようです。
赤・白・黄緑の三色のシモリに対しても強い興味は持たないようですが、白色に関しては時々突きに来ますので釣り餌も白色系に見えるものがよいかもしれません。光や影に対してはすごく敏感です、上からの照明灯の点灯はもちろんのこと1mくらい離れたところで私が振り向いたくらいでもサッと逃げて水草の根元に隠れます。また、ヤリタナゴやアブラボテよりも音に敏感です。泳ぐ速度はかなり遅く、アブラボテをツバメとすればタイリクバラタナゴはまるで蝶チョです。胸ヒレだけを使ってピッピッと泳ぐことが多いです。
(2005 年1月15日)
植物性のエサが好きなようですので、先日、ホウレンソウを茹でたものをすりつぶして与えてみました。すると寄ってたかってパクパクパクと全部食べてしまいました。植物性のエサが好きなようですがアオミドロは食べません、魚がまだ小さいからなのでしょうか?
(2005年1月31日)
5月下旬になってからシロヒレタビラにこのホウレンソウを与えたところ口にしなかったので、ずっと飼育しているタイリクバラタナゴにもホウレンソウを給餌してみました、するとタイリクバラタナゴもホウレンソウには食指が動かないようです。ほんのわずか食べますがほとんど残ったままです。食欲がないのかと思いテトラミンを少量与えてみると奪い合うようにしてアッと言う間に食べてしまいました。どうやら時期的に植物性の餌と動物性の餌を食べる比率が変わるのかもしれません。暖かくなって活動的になる時期は栄養価の高いものを好んで食べるのかもしれません。
(2005年5月21日)
左:メス、右:オス、03月14日 | |
メス、08月19日 | オス、08月21日 |
カネヒラの5.2cmから6.8cmの個体を4尾入れました。いままでと違って魚の体重がかなりありますので水質の悪化が心配ですが、しばらく様子をみることにします。カネヒラは水槽に入れて1時間も経過しないうちからアオミドロを食いちぎって盛んに食べています。光や音には鈍感で、私が水槽の前で少しぐらい動いたくらいでは平気な顔をしています。釣り場で経験したことと全然違うのでびっくりしました。(2005年1月31日)
2日目になってテトラミンを少し与えてみました、エサが浮いている間は全く見向きもしません、沈んでいる途中のエサを見つけると「ちょっと食べておこうか!」くらいの食欲のようです、まだ水槽に慣れていないのが原因かもしれません。ところがこのカネヒラは水槽の中の水草を食べだしました、最初はアオミドロしか食べなかったのですが、そのうちに褐色になり枯れかけたヤナギモの葉を食いちぎりだしました、それからしばらくしてコカナダモの青々とした葉を次々と食いちぎっています。茹でホウレンソウをすり潰して与えるとやはり食べました、植物性のエサがずいぶん好きなようです。次に黄身練りとホウレンソウを同時に投入してみると先に黄身練を食べました、やっぱり雑食です。 先の三色シモリでは赤>黄緑>鉛色のオモリ>白の順で赤に一番興味を示し、まず赤を突きにきます。タナゴの種類によって色への反応はマチマチのようです、ところでタナゴって色が識別できるんでしょうか?ひょっとしたらモノクロで見たときの明るさやわずかに違うシモリの大きさや形で反応が変わるのかもしれません?(2005年2月1日)
このカネヒラたち、3日も経過すると浮きエサへの反応が早くなってきました。私がエサをやろうとし手を水槽の上へ持って行っただけでカネヒラは寄ってくるようになりました。また、このタナゴはあまり縄張り意識がないようでいつでも仲良くしています、個体間のサイズの差が大きかったのでいずれ追いかけっこをすると思っていたのですが私の予想が外れました。浮きエサのテトラミンを好んで食べてはいますが、糞の色がいつも緑色ですので藻類を食べる割合の方が多いのではと思います。(2005年2月4日)
10日も経過すると水槽内のコカナダモの葉がほとんど食べられてしまい、軸だけになってしまいました。体高が低いのでシロヒレタビラだと思っていましたが後日カネヒラであることが判明しました。こんな姿です:画像1、画像2、画像3、(2005年2月9日)
結局、カネヒラであることが判明し、上記記述はシロヒレタビラからカネヒラについてのものに書き換えました。この水槽はカネヒラに水草を食われた後の様子です、オオカナダモとカワゴケは食べませんでした。現在はまたタイリクバラタナゴを入れています。カネヒラが食わなかったアオコのような浮水性のプランクトンをタイリクバラタナゴが食べることが解りました。相変わらず濾過もエアレーションもなしです。ピンボケみたいな写真ですが藻類がガラスにビッシリで・・・・水槽のガラスにタナゴのエサを栽培しているんです!
(2005年2月16日)
メス、03月20日 | オス、05月21日 |
ー | |
ー | オス、06月05日 |
イチモンジタナゴを3尾入れました。全長が45mm、47mm、55mm、の3個体で一番大きな個体がメスで、小さな2尾はどちらかわかりません。イチモンジタナゴも水槽に入れて10分も経過しないうちからアオミドロを食いちぎって盛んに食べています、また底の砂や水槽のガラス面をしきりにつついています。光や音には鈍感で、私が水槽を指でつついても電燈の消灯、点灯を試してみても平気な顔をしています。そこで早速、テトラミンを少し与えてみました、エサが浮いている間は全く見向きもしません、沈んでいる途中のエサを見つけるとサッと食べましたがそれほど好きな食べ物ではないようです、少量の与餌量ではありましたがかなり残しました。次に茹でたホウレンソウをすり潰してやってみても同じ状態です、少しは口にしますがかなり残って底に沈んだままです。なお、採餌動作は他のタナゴに較べてかなり遅いです。タイリクバラタナゴよりもゆっくりしています。食べ残した餌は明日どうなっているか見たいのでそのままにしておきました。
(2005年3月25日)
翌朝、点検すると水槽の底に残っていたホウレンソウやテトラミンがきれいに無くなっています、イチモンジタナゴたちは底の砂をしきりにつついています。どうやら彼らが平らげたようです。今度は一日置いてテトラミンを給餌しずっと見ていました、すると前回よりも活発に食べるようになりましたが底にある泳層から上に3cmくらいまでしか上がりません、それより上にある餌には飛びつかないようです。また、光や音に鈍感だと思ったのですが、どうも違うようです。水槽をもう一度指でつついてみました、するとイチモンジタナゴはまるで死んだふりをするように水草の陰でジッとし動かなくなりました、他の種類のタナゴはこんなとき結構逃げ惑ったのですがイチモンジタナゴの行動が正反対だったので私は思い違いをしていました。
(2005年3月28日)
テトラミンを給餌していてもイチモンジタナゴの糞はいつも緑色です、どうやら水槽内に生えている藻類をかなり食べているようです、水槽のガラス内面に生えている藻類があまり繁茂しないのに気がつきました。試しに野外で採取してきたアオミドロ一つまみを熱湯に通してから水槽に入れてみました、釣りに行く前夜入れておき帰ってから(ほぼ24時間後)観てみるとそのアオミドロは全て無くなっていました、3尾が食べるには3日くらいかかるのではないかという私の予想はおおきく外れました、彼らの草食の度合いはかなり高く又たくさん食べるようです。黄身練りを釣りの仕掛けに付けて水槽に垂らしてみました、採餌動作はタイリクバラタナゴに似ておりその場で首だけ振って餌を食いちぎっていました、餌が大きくてもどこかへ持って行こうとはしませんでした。また、餌を食べ終わった後はシモリやハリス止めもつつきにきました。
飼育しはじめてからほぼ1週間経過すると給餌時に餌を求めて水面まで上がってくるようになりました、しかし他のタナゴの時より敏感で周囲の異変を感じるとサッと水底の水草の陰に戻ってしばらくじっとしています。他種のタナゴと混棲している野外のポイントで釣りにくいのはこんなことが理由なのかもしれません。
(2005年4月4日)
オス、05月03日 | メス、05月03日 |
オス、07月30日 | オス、07月30日 |
5月初旬に以前の水槽内の環境が悪くなったようでしたので、別の水槽をセットアップしてシロヒレタビラのオスを1尾入れました、全長が58mmの個体です。2週間別の水槽で飼育していたのでもう慣れてしまっています。観察用の水槽に入れて5分程度で動き出して餌を探しています、テトラミンを少し与えてみると浮いている餌、水中に漂っている餌、底に沈んでいる餌、どれもこれも片っ端からパクパク食べました。しかし、水面に浮いている餌を食べる時は定位している底近くから一直線に水面に向かい一つの餌を口に咥えるとサッと水底へ戻ります、いつまでも水面近くでパクパクしません、水面近くまで浮上するときはかなり神経質になっているようです。また、私が水槽の前で急に動くとサッと水草の陰に入りそこでジッとしています。
シロヒレタビラも水草の表面の小さな付着藻類を食べているようです、しきりに水草をつついています。そこで、茹でたホウレンソウを細かく潰したものを与えてみました、しかし見向きはしますが口にしません。そこで別の水槽でずっと飼育しているホウレンソウが大好きだったタイリクバラタナゴにもホウレンソウを給餌してみました、するとタイリクバラタナゴもホウレンソウには食指が動かないようです。ほんのわずか食べますがほとんど残ったままです。食欲がないのかと思いテトラミンを少量与えてみると奪い合うようにしてアッと言う間に食べてしまいました。どうやら時期的に植物性の餌と動物性の餌を食べる比率が変わるのかもしれません。暖かくなって活動的になる時期は栄養価の高いものを好んで食べるのかもしれませんし、シロヒレタビラにもこの傾向があるのかもしれません。
(2005年5月21日)
オス、07月21日 | メス、07月20日 |
オス、07月17日 | オス、07月21日 |
翌朝、水槽を見ると食べ残したホウレンソウが無くなっていました。早朝、私が気付かないうちに平らげてしまったようです。次に、釣りの仕掛けをそのまま使い黄身練りを与えてみました、シロヒレタビラはサッとハリに付いた黄身練りのそばへ寄ってきました。パクッと食べるのかと思ったのですが黄身練りを目の前にしてピタッと止まりました、チラッと見ただけで後は知らん顔です。ハリスが見えるから警戒しているのかと思いハリスを底に這わしてみますが同じことです。ツマヨウジの先に黄身練りを付けて水に落としてみました、今度も同じ仕草をするだけで食べません。食欲が無いのかと思いテトラミンのフレークを3つ程入れてみるとパクパクッと食べます。おかしいな?と思いながら水槽に背中を向けて他のことをしていてふと振り向くと水底にあった黄身練りが無くなっています。いつの間にか食べてしまったようです。とにかくこのシロヒレタビラは慣れてきたとはいってもかなり警戒心の強い魚のようです。また、離れて観察していると、水槽に1尾しか入っていないためかもしれませんがせわしなく水槽内を隈なく偵察するかのようにいつもチョコチョコと泳ぎ回っています。
(2005年 5月22日)
オス、05月14日 | メス、05月14日 |
オス、06月17日 | オス、02月18日 |
若魚、08月10日 | オス、09月12日 |
ミナミアカヒレタビラを2尾入れました。オスとメス1尾づつで、全長は2尾とも77mm程度です。ミナミアカヒレタビラも水槽に入れて10分も経過しないうちから餌を探して水槽中をつつきまわっています。テトラミンのフレークと茹でたホウレンソウを潰したものを与えてみるとやはり栄養価の高い方を選択して食べています、ホウレンソウはついでに少し食べておこうかといった食べ方です。
オスとメスを入れたためかオスがメスを追い掛け回します、ただ、その追い方は攻撃的なものではなくあまり激しい追い方ではありません。ミナミアカヒレタビラもシロヒレタビラと同じく水槽内を隅々まで泳ぎ回りますが、シロヒレタビラと比較すると動きがほんのわずかにゆっくりです。この魚の動き方というのは魚体の大きさにも関係しているのかもしれませんし、もともと棲息していたところの環境の影響かもしれません。また、摂餌動作はヤリタナゴとほぼ同じ速さで食べ方も良く似ているように見えました。(2005年5月25日)
黄身練りを釣りの仕掛けに付けて垂らしてみました。シロヒレタビラと同じように警戒して始めは見ているだけでしたが、もう2粒ツマヨウジの先に付けて水に落としてやるとガマンできなくなったのか食べにきました。食べ方はスッと吸い込んでから反転しました、おそらく実際の釣り場では反転するまでに異変を感じてハリを吐き出すと思われますので、その瞬間が勝負なのでしょう。
(2005年5月26日)
タナゴの画像は、その時期時期の特徴が解かるものに差し替え、または追加しました。一部は水槽内の個体の撮影も含まれています。(2006年7月21日)